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JAPAN RUGBY LEAGUE ONEジャパンラグビーリーグワン

第15節
2023
4.16SUN
14:00
秩父宮ラグビー場(東京都)
36
22 前半 17
14 後半 17
34
T G PT PG DG T G PT PG DG
3 2 0 1 0 前半 2 2 0 1 0
2 2 0 0 0 後半 3 1 0 0 0
ゲームレポート

試合経過

  • トライ
  • コンバージョンゴール
  • ペナルティゴール
  • ドロップゴール
  • 入替・交替
  • ゴール失敗
  • イエローカード
  • レッドカード
トヨタヴェルブリッツ リコーブラックラムズ東京
3'0-0 マット・マッガーン
5'0-3 マット・マッガーン
彦坂 圭克 8'5-3
ティアーン・ファルコン 9'5-3
ティアーン・ファルコン 14'8-3
15'8-8 シオペ・タヴォ
16'8-10 マット・マッガーン
彦坂 圭克 21'13-10
ティアーン・ファルコン 22'15-10
マイケル・アラダイス 28'20-10
30'20-10 西川 大輔→堀米 航平
ティアーン・ファルコン 30'22-10
37'22-15 マイケル・ストーバーグ
38'22-17 マット・マッガーン
前半終了
チャーリー・ローレンス→山口 修平 0'22-17
0'22-17 湯川 純平→ネイサン・ヒューズ
0'22-17 パディー・ライアン→千葉 太一
ピーターステフ・デュトイ→ウィリアム・トゥポウ 13'22-17
ヴィリアメ・ツイドラキ 16'27-17
彦坂 圭克→加藤 竜聖 17'27-17
17'27-17 ロトアヘア アマナキ大洋→ジョシュ・グッドヒュー
ティアーン・ファルコン 17'29-17
20'29-22 ネイサン・ヒューズ
21'29-24 マット・マッガーン
崔 凌也→木津 悠輔 25'29-24
31'29-29 ネイサン・ヒューズ
マイケル・アラダイス→アイザイア・マプスア 33'29-29
三浦 昌悟→淺岡 俊亮 33'29-29
ヴィリアメ・ツイドラキ→ロブ・トンプソン 33'29-29
33'29-29 マット・マッガーン
37'29-34 千葉 太一
38'29-34 マット・マッガーン
39'29-34 山本 昌太→髙橋 敏也
福田 健太 41'34-34
ティアーン・ファルコン 42'36-34
後半終了

メンバー

  • IN
  • OUT
  • CAPTAIN

スターティングメンバー

トヨタヴェルブリッツ リコーブラックラムズ東京
FW1三浦 昌悟FW1西 和磨
2彦坂 圭克2佐藤 康
3崔 凌也3パディー・ライアン
4西村 龍馬4マイケル・ストーバーグ
5マイケル・アラダイス5ロトアヘア ポヒヴァ大和
6吉田 杏6ブロディ・マクカラン
7姫野 和樹7湯川 純平
8ピーターステフ・デュトイ8アマト・ファカタヴァ
HB9福田 健太HB9山本 昌太
10ウィリー・ルルー10マット・マッガーン
TB11ヴィリアメ・ツイドラキTB11シオペ・タヴォ
12チャーリー・ローレンス12ロトアヘア アマナキ大洋
13岡田 優輝13栗原 由太
14髙橋 汰地14西川 大輔
FB15ティアーン・ファルコンFB15アイザック・ルーカス

リザーブメンバー

16加藤 竜聖16大西 将史
17淺岡 俊亮17谷口 祐一郎
18木津 悠輔18千葉 太一
19アイザイア・マプスア19ジョシュ・グッドヒュー
20ウィリアム・トゥポウ20ネイサン・ヒューズ
21茂野 海人21山本 秀
22ロブ・トンプソン22髙橋 敏也
23山口 修平23堀米 航平

ゲームレポート

第15節・BR東京戦

雷神大暴れのゲームは、
ラスト2分で劇的逆転。

 リーグワン第15節は4月16日、秩父宮ラグビー場で行われ、トヨタヴェルブリッツはリコーブラックラムズ東京(BR東京)と対戦。キックオフ直前に雷雨の影響で開始が1時間延期に。後半も再び雷雨で30分中断されるアクシデントに見舞われた。試合は前半からトライの奪い合い。後半36分に29-34と逆転されたが、後半41分にSH福田健太が同点トライ。FBティアーン・ファルコンのコンバージョンが決まり、36-34で逆転勝ちを収めた。

      ●

「クレイジー・ゲーム、クレイジー・ゲーム」。

 記者会見でベン・へリングHCは語気を強め、言葉を繰り返した。

 続けて試合を振り返った姫野和樹共同キャプテンも「(HCの)おっしゃる通り。キックオフに命を懸けてるのに、くじかれるとしんどい」。

 アップからロッカーに戻り円陣を組み、いざグラウンドへ、という時に雷雨による1時間の延期を告げられた。雹まじりの激しい雷雨はほどなく去ったが、試合開始後も、後半16分から再び雷雨により30分の中断。ワールドラグビーは安全上の理由から雷に関する規定を設けている。これまで雷雨による延期や中断はあっても、1試合で二度は例がない。その間、スタッフは音楽をかけたり、室内練習場を使ったりと、一度上げた選手のコンディションを保つことに奔走。誰にとっても初めての状況下でのゲームとなった。

 対戦相手のBR東京は第3節で対戦。ラインアウトモールに手こずり、25-29で敗れた相手。前半はトライの取り合いとなり、22-17でハーフタイム。後半、相手のエリアどりが優位になり苦しむも、16分、SOウィリー・ルルーが左へキックパス。WTBヴィリアメ・ツイドラキが今季5本目のトライを決めて、29-17。我慢して流れを戻してトライを追加、さらに畳みかけようとしたタイミングで、再び激しい雷雨となり、30分間の中断となる。再開された後、様相は一変した。

 モールコラプシング、ノットロールアウエー、オーバーザトップ…。トヨタに立て続けに笛が吹かれた。

「試合の中断がスコアした後だったので、流れが切れた感じがした」(WTB髙橋汰地)

 機を逃すまいとBR東京はタッチキックでトヨタゴール前へ。31分、37分とラインアウトを起点にトライを奪われ、29-34と逆転された。

 この日はBR東京の今季最後のホストゲーム。「黒羊の祭典」と銘打ち、集客に注力。初めて1万人を超えた観客が、BR東京に声援を送った。「声援が力になるとは、こういうことか、と」。試合後、BR東京SH山本昌太ゲームキャプテンもそう振り返った、ホストゲーム独特の雰囲気だった。

 シーズン序盤のトヨタであれば、29-34が最終スコアだったかもしれない。だが今のチームは土壇場で高い集中力を見せた。

 残り時間2分を切ってのキックオフ。トヨタはプレーを切らずボールを繋ぐ。たまらず相手が故意のノックオンの反則。FBファルコンのタッチキックで確実に相手ゴール前に進め、ラインアウトモール。試合終了のホーンが鳴る。SH福田健太がボールを左へ捌く。CTBロブ・トンプソンが繋ぎ、姫野が前へ割って出る。すかさず福田が前週の相模原DB戦と同様、フェイントで目の前のスペースを攻略Mインゴールに飛び込んだ。試合終了のホーンはラインアウトモールの時点で鳴っていた。

「試合中から空いているスペースは見えていた」(福田)

 ファルコンのコンバージョンも決まり、36-34で逆転勝ち。第3節で敗れた借りを返した。最後の2分間、ミスなく攻撃を継続した集中力が光った。

 姫野共同キャプテンは試合再開後に反則が続いたことについて、「自分たちの集中力の問題」と言った。

「フォーカスする力はあるけど、途切れたら(そのまま)途切れてしまうチームでもある。そこは成長しなきゃいけない」

 残るは1試合。開幕で対戦した静岡ブルーレヴズが最終戦の相手だ。静岡は首位を走る埼玉WKを44-25で破るなど、一気に調子を上げてきた。トヨタは現在6位で勝ち点33、静岡は7位で勝ち点30。場所はヤマハスタジアム。相手サポーターの熱い応援の中で、順位を決める大切な戦いとなる。

 合言葉は「ストロング・フィニッシュ」。最後は3連勝で、成長の足跡を刻みたい。

(写真説明)

①HO彦坂圭克は 2トライを挙げ、11トライでトライランキング4位に

HO彦坂圭克は 2トライを挙げ、11トライでトライランキング4位に

②LOマイケル・アラダイスはリーグワン初トライ

LOマイケル・アラダイスはリーグワン初トライ

③PR三浦昌悟がボールを繋ぐ

PR三浦昌悟がボールを繋ぐ

④後半41分、SH福田健太が同点トライ

後半41分、SH福田健太が同点トライ