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JAPAN RUGBY LEAGUE ONEジャパンラグビーリーグワン

第9節
2023
2.25SAT
14:30
パロマ瑞穂ラグビー場(愛知県)
7
0 前半 10
7 後半 29
39
T G PT PG DG T G PT PG DG
0 0 0 0 0 前半 2 0 0 0 0
1 1 0 0 0 後半 4 3 0 1 0
ゲームレポート

試合経過

  • トライ
  • コンバージョンゴール
  • ペナルティゴール
  • ドロップゴール
  • 入替・交替
  • ゴール失敗
  • イエローカード
  • レッドカード
トヨタヴェルブリッツ キヤノンイーグルス

メンバー

  • IN
  • OUT
  • CAPTAIN

スターティングメンバー

トヨタヴェルブリッツ キヤノンイーグルス
FW1三浦 昌悟FW1岡部崇人
2彦坂 圭克2庭井祐介
3木津 悠輔3津嘉山廉人
4秋山 大地4マックス・ダグラス
5マイケル・アラダイス5ミッチェル・ブラウン
6ピーターステフ・デュトイ6シオエリ・ヴァカラヒ
7姫野 和樹7嶋田直人
8フェツアニ ラウタイミ8シオネ・ハラシリ
HB9茂野 海人HB9ファフ・デクラーク
10ウィリー・ルル―10田村優
TB11ヴィリアメ・ツイドラキTB11竹澤正祥
12マレ・サウ12梶村祐介
13チャーリー・ローレンス13ジェシー・クリエル
14髙橋 汰地14イノケ・ブルア
FB15ティアーン・ファルコンFB15小倉順平

リザーブメンバー

16延山 敏和16川村慎
17竹井 勇二17安昌豪
18淺岡 俊亮18杉本達郎
19吉田 杏19コリー・ヒル
20ウィリアム・トゥポウ20杉永亮太
21福田 健太21山菅一史
22ロブ・トンプソン22南橋直哉
23ヘンリー ジェイミー23エスピー・マレー

ゲームレポート

第9節マッチレポート

横浜Eに黒星。

「同じ絵」は見えているか

 リーグワン第9節は2月25日、パロマ瑞穂ラグビー場で行われ、トヨタヴェルブリッツは横浜キヤノンイーグルス(横浜E)に7-39で敗れ、通算成績を3勝6敗とした。

       ●

 シーズン折り返しとなる9試合目。

快晴の下、パロマ瑞穂ラグビー場には5681人の観客が詰めかけた。4位の横浜Eに対し、トヨタはバックファイブを大型化、NO8でフェツアニ ラウタイミが先発と、フィジカルに主眼を置いたメンバー編成。7㍍の強風が吹きつける中、コイントスで勝ち、風上を選択する。

 序盤、トヨタが接点で優位に立つ。7分にFBティアーン・ファルコンが自陣から60㍍のロングPGを狙うが、届かず。12分にも45㍍近いPgも外れ、先制機を逃す。次第に流れが拮抗する中、風下の横浜Eがチャンスを活かした。19分、中央付近のスクラムからCTB梶村祐介主将がショートキック。これを繋いで22㍍付近でSO田村優が再度、ゴロキック。追走した左WTB竹澤正祥が右隅にトライ。強風を避け低いキックを使い、得点に結びつけた。

 20分を過ぎたあたりから、トヨタは自陣での戦いを余儀なくされる。スクラムで続けて反則を取られ、横浜Eに深く攻め込まれる。30分、LOマイケル・アラダイスがゴール前で相手SHファフ・デクラークにタックルに行った際、肩が相手の頭部に当たったとしてTMO判定の結果、退場処分に。トヨタは残り50分、LOを欠く14人で戦う状況に追い込まれた。偶発的な接触も、頭部に対するプレーは統括機関のワールドラグビーが厳格に対処しており、その中での判断だった。

 トヨタは38分にトライを奪われ、0-10でハーフタイム。後半はCTBマレ・サウに替えてウィリアム・トゥポウを投入。スクラムは8人で対応したものの、一人少ない不利は否めなかった。

 総攻撃体制に入るも、抜けてもサポートが遅く孤立するか、ミスでボールを手放して、チャンスを得点に繋げられない。後半、風上に立った横浜Eが4トライを追加。トヨタは後半33分のLO秋山大地のトライ1本に抑えられ、7-39で敗れた。

 アラダイスの退場はゲームの均衡を崩したが、その前に風上を活かせず、自陣ゴール前に攻め込まれる状況を作ったのが発端。前半のテリトリーは横浜Eが76%、トヨタが24%。

「風が強いことは前もってわかっていた。そのための準備をして、それがうまくいった」と横浜EのSHデクラーク。CTB梶村主将も「前半はキックをそこまで使えない状況。できるだけ短いキック、パスで(陣地を)とっていこうと。いい時間の使い方ができた」

 会見に出席したトヨタFL姫野和樹共同キャプテンは「早いうちに一人失ってゲームコントロールできず、焦って焦って、自分たち自身で苦しんだ」と振り返った。

 今季、なかなか勝てない原因を聞かれると「僕が知りたいです。大きなことではなく、小さなことの積み重ねだと思う」

 よく言われる「同じ絵を見る」ことが出来ているかについては「今の自分たちを見ていたら、そうは思わない。トヨタにはチームとして戦うところが足りてない」

 ゲームキャプテンを務め獅子奮迅の働きを見せたFLピーターステフ・デュトイを筆頭に、誰一人として身体を張らない選手はいない。それは、これまでの試合も同様だ。だが一人ひとりの献身が、チーム力として昇華されていないのが現状だ。

「何かが足りないのは確実。そこを追求していくしか答えは見つけられないし、前に進むしか答えはない。今は混とんとした中にいるけど、必ず日は昇る。そう信じてやるしかない」

 会見の最後、姫野共同キャプテンが絞り出した言葉が全て。

 チームとして同じ絵を見ることができるか、そして、正しい絵は提示されているのか。

 第9節を終えての順位は10位。6~10位のチームが勝ち点5の中にひしめきあい、1勝で順位が変動する混戦状態。これからも正念場の戦いは続く。

明けない夜は、ない。

1 相手CTBジェシー・クリエルにタックルするFLピーターステフ・デュトイ。南ア代表同士が激突

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2 80分フル出場、前に出る役割を果たしたFL姫野和樹

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3 後半33分、意地のトライを見せたLO秋山大地

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4 ハーフタイムには、新加入選手が紹介された。左からLOアイザイア・マプスア、LO山川一瑳、CTB

松山千大、WTB大籔洸太(FB谷中樹平はセブンズ・デベロップメントスコッドでアメリカ遠征のため不在)

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5 試合後、南ア代表4人で記念撮影。左からジェシー・クリエル、ウィリー・ルルー、ファフ・デクラーク、ピーターステフ・デュトイ

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