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JAPAN RUGBY LEAGUE ONEジャパンラグビーリーグワン

第1節
2022
12.17SAT
14:30
豊田スタジアム(愛知県)
31
11 前半 12
20 後半 14
26
T G PT PG DG T G PT PG DG
1 0 0 2 0 前半 2 1 0 0 0
2 2 0 2 0 後半 2 2 0 0 0
ゲームレポート

試合経過

  • トライ
  • コンバージョンゴール
  • ペナルティゴール
  • ドロップゴール
  • 入替・交替
  • ゴール失敗
  • イエローカード
  • レッドカード
トヨタヴェルブリッツ なし
1'0-5マロ・ツイタマ
3'0-7奥村 翔
13'0-12マロ・ツイタマ
14'0-12奥村 翔
ティアーン・ファルコン16'3-12
ティアーン・ファルコン20'6-12
ティアーン・ファルコン27'6-12
ロブ・トンプソン32'11-12
ティアーン・ファルコン33'11-12
前半終了
0'11-12泓 城蓮→河田 和大
ティアーン・ファルコン5'14-12
ジョネ ・ナベテレヴ6'19-12
ティアーン・ファルコン7'21-12
15'21-12桑野 詠真→アニセ サムエラ
彦坂 圭克→加藤 竜聖15'21-12
三浦 昌悟→清水 岳15'21-12
淺岡 俊亮→木津 悠輔15'21-12
ティアーン・ファルコン15'24-12
加藤 竜聖17'29-12
フェツアニ ラウタイミ→姫野 和樹18'29-12
19'29-12ブリン・ホール→矢富 勇毅
19'29-12小林 広人→クリントン・スワート
ティアーン・ファルコン19'31-12
24'31-12杉原 立樹→リッチモンド・トンガタマ
髙橋 汰地→岡田 優輝24'31-12
秋山 大地→古川 聖人25'31-12
34'31-17大戸 裕矢
35'31-17伊東 力→キーガン・ファリア
35'31-19奥村 翔
ディック ウィルソン→丸山 凜太朗36'31-19
茂野 海人39'31-19
40'31-24クワッガ・スミス
40'31-26奥村 翔
後半終了

メンバー

  • IN
  • OUT
  • CAPTAIN

スターティングメンバー

トヨタヴェルブリッツ なし
FW1三浦 昌悟FW1泓 城蓮
2彦坂 圭克2日野 剛志
3淺岡 俊亮3伊藤 平一郎
4西村 龍馬4大戸 裕矢
5秋山 大地5桑野 詠真
6ピーターステフ・デュトイ6杉原 立樹
7吉田 杏7庄司 拓馬
8フェツアニ ラウタイミ8クワッガ・スミス
HB9福田 健太HB9ブリン・ホール
10ティアーン・ファルコン10サム・グリーン
TB11ジョネ ・ナベテレヴTB11マロ・ツイタマ
12ロブ・トンプソン12ジョニー・ファアウリ
13ディック ウィルソン13小林 広人
14髙橋 汰地14伊東 力
FB15ヴィリアメ・ツイドラキFB15奥村 翔

リザーブメンバー

16加藤 竜聖16江口 晃平
17清水 岳17河田 和大
18木津 悠輔18茂原 隆由
19古川 聖人19アニセ サムエラ
20姫野 和樹20リッチモンド・トンガタマ
21茂野 海人21矢富 勇毅
22丸山 凜太朗22クリントン・スワート
23岡田 優輝23キーガン・ファリア

ゲームレポート

第1節マッチレポート

逆転勝利を支えたスクラム。

 豊田スタジアムで行われたリーグワン開幕戦。トヨタヴェルブリッツは静岡ブルーレヴズ(BR)を31-26で下し、白星スタートを切った。勝利を引き寄せたのは、伝統のスクラムだった。 

「今日は、いいスクラムが組めた。1列全員そう思ってます(笑)」

 10年目のベテランHO彦坂圭克が相好を崩す。静岡BRも、トヨタ同様スクラムにこだわりを持つチーム。トップリーグ時代から、激しいつばぜり合いを繰り広げた好敵手との戦いを制した。

 試合は立ち上がり、静岡BRに2トライを許し、開始15分で12点差を追う立場に。だが「開幕戦はどんなチームでも難しい。強みのディフェンスも前に出ていたし連携もよかったので、焦ることはなかった」とSH福田健太ゲームキャプテン。新しく就任したベン・へリングHCが掲げたテーマは「ブラザーフット」'(兄弟愛)。築いてきた信頼感は開幕戦から発揮された。

 入りこそスローだったが、FLピーターステフ・デュトイ、NO8フェツアニ ラウタイミが強烈な突破を繰り返すうち、次第にエンジンがかかり始める。接点で優位に立ち反則を得ると、福田主将は躊躇なくゴールポストを指さし、PGを選択。SOティアーン・ファルコンが慎重に3点を重ねる。

後半5分、ファルコンのPGで逆転14-12と逆転。直後の6分には自陣からファルコンがステップで抜け出し、90㍍近くつなぎ、WTBジョネ・ナベテレヴがインゴールへ。21-12と差を広げる。

 試合の流れを左右する場面は、その後にやってきた。10分、自陣ゴールを背負い、相手ボールのスクラム。静岡BRにとって絶好機だ。まず静岡BRが圧力をかけ、トヨタがペナルティを取られる。相手は再度スクラムを選択。劣勢になれば失点に結びつく地域だ。

 しかしボールが投入されると、大きく押したのは緑の塊。支えきれずに肩を地面につける青いジャージー。コラプシングの判定。レフリーの手が上がったとたん、FWBK関係なく、全員が肩を叩きあう。相手に傾きそうな流れを断ち切った瞬間だった。

「スクラムはこれまで静岡のペースでいかれることが多かった。今日はプロセスがしっかりできて、自分たちのペースでスクラムが組めた」

 HO彦坂は、この日のスクラムを。そう総括した。

「何回か押されそうなところはあったんですが、バインドでいいポジションをとれて、浮かずに低く居続けることができた」

 1番三浦昌悟、3番淺岡俊亮、リザーブの木津悠輔と、最前列の日本代表組も気を吐いた。

 同じく静岡BRの強みであるゴール前のラインアウトモールもがっちり受け止め、前進を許さなかった。

「ラインアウトモールも、このチームになってから、ずっとこだわって

きた部分」(彦坂)

 静岡BRの堀川隆延HCは「スクラム、ラインアウトモールでプレッシャーをかけたかったが、そこで力を発揮できなかった」と敗因を挙げた。

 新戦力も躍動した。クリタウォーターガッシュ昭島から移籍したWTBジョネ・ナベテレヴ。プレシーズンマッチから頭角を現し、この日も11番で先発。後半6分、自陣深くからSOファルコンが持ち出し、FL吉田杏がゲイン。最後はナベテレヴがインゴールにダイブした。

「彼はXファクターを持った選手。何かを起こす能力がチームにマッチしている」とへリングHC。185㌢の長身に剛柔兼ね備えた走り、豪快なハンドオフ。リーグワンでその名が知れわたるのに、時間はかからないだろう。

 会見でのベン・へリングHCの言葉に、この日の80分が集約されていた。

「ファーストゲームは結果が大事。これから映像を確認して修正していくが、互いを信頼しあってプレーができた」

 開幕戦という特別な雰囲気の中、先制されても慌てず3点を積み重ね、試合中盤で一気にペースを上げて加点。終盤、静岡BRに2トライを追加され31-26と点差は詰まったものの、チームの新たな強みが光った初戦だった。

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落ち着いてゲームをコントロールしたSH福田健太ゲームキャプテン

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勝負所で優位に立ったスクラム

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プレーヤーオブザマッチはSOティアーン・ファルコン

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魅惑のランを見せたWTBジョネ・ナベテレヴ