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JAPAN RUGBY LEAGUE ONEジャパンラグビーリーグワン

第14節
2022
4.23SAT
17:00
エコパスタジアム(静岡県)
18
3 前半 10
15 後半 5
15
T G PT PG DG T G PT PG DG
0 0 0 1 0 前半 2 0 0 0 0
2 1 0 1 0 後半 1 0 0 0 0
ゲームレポート

試合経過

  • トライ
  • コンバージョンゴール
  • ペナルティゴール
  • ドロップゴール
  • 入替・交替
  • ゴール失敗
  • イエローカード
  • レッドカード
トヨタヴェルブリッツ なし
21'0-5ヴィリアミ・タヒトゥア
22'0-5奥村 翔
ライオネル・クロニエ27'3-5
岡田 優輝35'3-5
36'3-10マロ・ツイタマ
37'3-10奥村 翔
マイケル・アラダイス→秋山 大地40'3-10
マレ・サウ→ロブ・トンプソン40'3-10
前半終了
清水 岳→三浦 昌悟0'3-10
7'3-15矢富 勇毅
8'3-15奥村 翔
木津 悠輔→淺岡 俊亮9'3-15
茂野 海人→福田 健太9'3-15
ピーターステフ・デュトイ→吉田 杏9'3-15
髙橋 汰地20'8-15
21'8-15桑野 詠真→三浦 駿平
彦坂 圭克→加藤 竜聖21'8-15
ライオネル・クロニエ21'10-15
23'10-15サム・グリーン→クリントン・スワート
小澤 大→北村 将大27'10-15
30'10-15伊藤 平一郎→郭 ?慶
30'10-15河田 和大→植木 悠治
30'10-15庄司 拓馬→マルジーン・イラウア
30'10-15矢富 洋則→吉沢 文洋
32'10-15日野 剛志→山下恵太
ライオネル・クロニエ33'13-15
福田 健太35'18-15
ライオネル・クロニエ36'18-15
39'18-15小林 広人→中井 健人

メンバー

  • IN
  • OUT
  • CAPTAIN

スターティングメンバー

トヨタヴェルブリッツ なし
FW1清水 岳FW1河田 和大
2彦坂 圭克2日野 剛志
3木津 悠輔3伊藤 平一郎
4パトリック・トゥイプロトゥ4大戸 裕矢
5マイケル・アラダイス5桑野 詠真
6ピーターステフ・デュトイ6舟橋 諒将
7古川 聖人7庄司 拓馬
8姫野 和樹8クワッガ・スミス
HB9茂野 海人HB9矢富 勇毅
10ライオネル・クロニエ10サム・グリーン
TB11髙橋 汰地TB11マロ・ツイタマ
12マレ・サウ12ヴィリアミ・タヒトゥア
13チャーリー・ローレンス13小林 広人
14岡田 優輝14矢富 洋則
FB15小澤 大FB15奥村 翔

リザーブメンバー

16加藤 竜聖16山下 恵太
17三浦 昌悟17植木 悠治
18淺岡 俊亮18郭 ?慶
19秋山 大地19三浦 駿平
20吉田 杏20マルジーン・イラウア
21福田 健太21吉沢 文洋
22北村 将大22クリントン・スワート
23ロブ・トンプソン23中井 健人

ゲームレポート

トヨタヴェルブリッツは4月23日、リーグワン第14節で静岡ブルーレヴズ(静岡BR)とエコパスタジアムで対戦。後半終盤まで劣勢に立たされていたが、少ないチャンスを得点に結びつけ18-15で逆転勝ち。通算成績9勝5敗で勝ち点41。4位のBL東京(同44)、5位の横浜E(同41)に続く6位につけ、トップ4争いに踏みとどまった。

       ●

東海ダービーと銘打たれた静岡BRとのビジターゲーム。負ければトップ4争いから脱落する瀬戸際の試合だ。

「うちはセットピースとディフェンスから勝利をつかむチーム」(静岡BR・堀川隆延監督)。

前半は敵将の言葉通りの展開だった。スクラム、モールで静岡BRが優勢に立ち、スローな展開を余儀なくされる。エリアをとってアタックする場面も何度かあったが、相手の前に出る守りにノックオン、タッチに押し出されるなど、フィニッシュに繋がらない。

「動きも緩慢だった」(サイモン・クロンHC)

重苦しい流れが続いた。

前半21分にはラインアウトからBKに展開され、CTBヴィリアミ・タヒトゥアが力技でトライ。27分にSOライオネル・クロニエがPGを返すも、33分には故意のノックオンで、WTB岡田優輝がイエローカード。36分にWTBマロ・ツイタマにトライを奪われ、前半を3-10で折り返す。相手のペースで運ばれた40分だった。

「ハーフタイムにメッセージをクリアに伝えられた。それが反映された」(クロンHC)

それでも入りは苦しんだ。後半7分、相手ゴール前でキックを競り合い、落としたボールを拾われてトライされ、3-15。差を12点と開かれる。試合が動き始めたのは残り20分。フレッシュ・レッグスと呼ばれるリザーブの選手が出場する時間帯に入ってからだ。

18分、静岡BRはトヨタ陣で15㍍近くモールを押してゴール前へ。そこでBKで仕掛けたところに絡んでノットリリース。タッチキックでHL近くまで陣地を戻した。 

その後のラインアウトから展開、いったんこぼれたボールをCTBチャーリー・ローレンスが素早く拾いあげ相手ギャップをつき、WTB髙橋汰地にパス。髙橋はHL付近からライン際を走り切り、相手WTBを振り切ってトライ。難しいコンバージョンをクロニエが決め、10-15と逆転の射程圏内に。

33分には前半苦しんできたスクラムでコラプシングを誘い、クロニエが長距離のPGを沈め、2点差。ようやくトヨタのリズムでの攻撃が機能し始めた。

勝利を決めたのは35分、HL付近での相手ラインアウトだった。後半9分にSH茂野海人共同主将と入れ替えで出場したSH福田健太が、相手SHのパスをインターセプト。持ち前の俊足を活かし走り切り、インゴールに飛び込んだ。

「前半、試合を観ていて、ラインアウトのデリバリーにチャンスがあると思っていた」(福田)。あらかじめ狙っていたプレーだった。

相手がボールを放す前にプレーしていれば、オフサイドになる。TMOで確認すると、場内のビジョンには福田が冷静に相手の動きを見て前に出る姿が映し出された。

「オフサイドをとられたら本末転倒。前半から(プレーを)イメージできたことがよかった」(福田)

クロニエのコンバージョンは外れたが、これで18-15と逆転。最後はFWがボールをキープし続け、試合終了のホーンと共にタッチに蹴り出し、苦しい試合をものにした。

福田は、同じく後半からの出場で勝利をもたらした第4節BL東京戦に続き、2度目のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

トヨタの勝利は2013年度のトップリーグ以来(当時はヤマハ発動機ジュビロ)。連勝も7で止めた(開幕戦の不戦勝は除く)。

「今回の勝利は大きな財産になった」とNO8姫野和樹共同主将。

スクラム、モールで劣勢の場面もあったが、終盤に立て直し、少ないチャンスにトライを取り切った。

先発のPR木津悠輔は「スクラムは実際組んでみて、強みを感じた。そこでやられて終わりでなく、80分間メンバーが変わってもプッシュし続けた結果」と振り返る。23人が一体となってもぎとった白星。これまでトヨタが見せたことのない勝ち方だった。

「リーグ後半戦、自分たちのラグビーが出来ていなかった。それを覆したのは大きい。自分たちは成長できると示せた」(姫野共同主将)。木津も「これでFWの引き出しが増えた」と評価した。

残るは2試合。

「ゲーム内容は改善の余地あり」(姫野共同主将)。だが、勝って反省のサイクルを再び取り戻せた。

一方の静岡BR。堀川監督は「80分のゲームコントロールが足りない」。後半20分過ぎのペナルティでゴールを狙わず、タッチキックを選択したLO大戸裕矢主将は「モールでとりきりたかった」。優位だったゆえの勝負の綾だった。それでも東京SG、埼玉と上位陣を苦しめたスクラムの強さはリーグ指折り。来季以降、東海ダービーの充実を予感させた。

前節はリフレッシュして先発復帰したFLピーター・ステフデュトイ

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古巣相手に気を吐いたCTBマレ・サウ

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密集で働いたFL吉田杏

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今節も大変多くのご声援をいただきありがとうございました。次節もよろしくお願いいたします。