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JAPAN RUGBY LEAGUE ONEジャパンラグビーリーグワン

第12節
2022
4.10SUN
14:40
岐阜メモリアルセンター 長良川競技場(岐阜県)
31
17 前半 22
14 後半 31
53
T G PT PG DG T G PT PG DG
2 2 0 1 0 前半 3 2 0 1 0
2 2 0 0 0 後半 4 4 0 1 0
ゲームレポート

試合経過

  • トライ
  • コンバージョンゴール
  • ペナルティゴール
  • ドロップゴール
  • 入替・交替
  • ゴール失敗
  • イエローカード
  • レッドカード
トヨタヴェルブリッツ 東芝ブレイブルーパス
ティアーン・ファルコン3'3-0
7'3-3トム・テイラー
髙橋 汰地15'8-3
ティアーン・ファルコン16'10-3
21'10-8松延 泰樹
22'10-8トム・テイラー
24'10-13セタ・タマニバル
26'10-15トム・テイラー
姫野 和樹29'15-15
ティアーン・ファルコン30'17-15
41'17-20セタ・タマニバル
42'17-22トム・テイラー
前半終了
西村 龍馬→秋山 大地0'17-22
茂野 海人→福田 健太5'17-22
5'17-27橋本 大吾
6'17-29トム・テイラー
淺岡 俊亮→木津 悠輔10'17-29
清水 岳→三浦 昌悟14'17-29
彦坂 圭克→加藤 竜聖14'17-29
14'17-32トム・テイラー
15'17-32小川 高廣→ジャック・ストラトン
15'17-32ジェイコブ ・ピアス→シオネ・ラベマイ
15'17-32ジョネ・ナイカブラ→ニコラス・マクカラン
15'17-32三上 正貴→藤野 佑磨
ウィリー・ルル―→北村 将大15'17-32
岡田 優輝→バティリアイ・ツイドラキ17'17-32
姫野 和樹20'22-32
ティアーン・ファルコン21'24-32
22'24-32小鍜治 悠太→知念 雄
22'24-32橋本 大吾→大内 真
姫野 和樹24'29-32
北村 将大26'31-32
古川 聖人→タウファ オリヴェ28'31-32
28'31-37橋本 大吾
28'31-39トム・テイラー
35'31-39ワーナー・ディアンズ→山本 浩輝
37'31-39松永 拓朗→豊島 翔平
39'31-44ジャック・ストラトン
40'31-46トム・テイラー
43'31-51セタ・タマニバル
45'31-53トム・テイラー

メンバー

  • IN
  • OUT
  • CAPTAIN

スターティングメンバー

トヨタヴェルブリッツ 東芝ブレイブルーパス
FW1清水 岳FW1三上 正貴
2彦坂 圭克2橋本 大吾
3淺岡 俊亮3小鍜治 悠太
4西村 龍馬4ワーナー・ディアンズ
5マイケル・アラダイス5ジェイコブ ・ピアス
6ピーターステフ ・デュトイ6リーチ マイケル
7古川 聖人7マット・トッド
8姫野 和樹8德永 祥尭
HB9茂野 海人HB9小川 高廣
10ティアーン・ファルコン10トム・テイラー
TB11髙橋 汰地TB11松延 泰樹
12チャーリー・ローレンス12中尾 隼太
13岡田 優輝13セタ・タマニバル
14彦坂 匡克14ジョネ・ナイカブラ
FB15ウィリー・ルル―FB15松永 拓朗

リザーブメンバー

16加藤 竜聖16大内 真
17三浦 昌悟17藤野 佑磨
18木津 悠輔18知念 雄
19秋山 大地19シオネ・ラベマイ
20タウファ オリヴェ20山本 浩輝
21福田 健太21ジャック・ストラトン
22北村 将大22ニコラス・マクカラン
23バティリアイ・ツイドラキ23豊島 翔平

ゲームレポート

1週の休みを挟んで再開されたジャパンラグビーリーグワン。

トヨタヴェルブリッツは、織田信長が築いた岐阜城を背後に望む長良川競技場が舞台となった。今週から同一カンファレンス内での対戦が5週続き、決勝トーナメントに進む4チームが決まる。

初戦は、勝ち点3差で6位につけている東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)が相手。試合はトヨタが先制するも、後半に逆転を許し、31-53で敗戦。天下分け目の一戦を落とし、BL東京と入れ替わって6位に後退した。

       ●

勝負の綾は後半の開始早々。今季、課題としていた時間帯だった。前半はトヨタがスコアしてBL東京が返すシーソーゲーム。17-15とリードしていたが、前半終了間際、相手にラインアウトモールを起点にした逆転トライを許し、17-22のビハインドで折り返した。

BL東京のキックオフで始まった後半。相手は短いパスをつないできた。止め続ける過程でラインオフサイド。その後のラインアウトで相手がノットストレート。ピンチを脱したに見えた。だが直後のスクラムで赤い塊が一気の押し。たまらず緑のパックはほぐれて、コラプシングの反則。再び相手がトヨタゴール前ラインアウトでモールを組み、6分にトライを奪われた。コンバージョンも決まり、17-29とビハインドは12点差に。14分にはPGを追加され15点差まで開く。

トヨタは序盤は優勢に進めていたスクラム、ブレイクダウンで徐々に後手に回り、反則を取られるように。

だが、いったんは流れを引き戻した。後半15分、WTB髙橋汰地と相手選手がハイボールをとりあった場面がTMO判定となり、危険なプレーで相手側の反則に。

トヨタはタッチキックで相手陣ゴール前へ入り、得点チャンスを迎えた。20分にはNO8姫野和樹共同主将が力技でこの日2本目のトライを返す。23分には交代出場したWTBバティリアイ・ツイドラキが力強い突破。SOティアーン・ファルコンがつなぎ、髙橋もこの日2本目のトライ。FBウィリー・ルルーに代わって出場し、公式戦デビューを果たしたSO北村将大がコンバージョンを決め31-32と1点差に迫り、地元ファンを沸かせた。

岐阜市のこの日の最高気温は29度。春を通り越し、夏を思わせる陽気の中、終盤にあと一歩が出たのはBL東京だった。1点差に追いついた2分後、トヨタのキックからカウンターを仕掛け、一気にトライまで持っていく。コンバージョンも決まり、再び8点差。39分にはパスをインターセプトされさらにトライを追加され、31-46の15点差に。

試合終了のホーンが鳴った後、トヨタはトライを狙いにアタックしたが、逆に相手に切り替えされて31-53。トライ数4本7本で、BL東京がボーナスポイントつきの勝利を挙げた。

姫野和樹共同主将は会見で、ペナルティの多さを敗因に挙げた。

「ペナルティをなくそうとしたが、直しきれなかった。相手にゴール前にいかれるとトライをとられる。自分たちで首を絞めた」

FBルルーが、第7節のS東京ベイ戦以来先発に復帰し、BKの決定力は上がった。FWはブレイクダウンで激しくやりあった。局面を切り取れば互角。だがチャンスのタッチキックが直接タッチインゴールラインを割る場面が2回と、好機を手放す場面もしばしば。試合の流れをつかみ切る術が足りなかった。

前節1トライ、この試合で2トライと完全復調した高橋も「誰かがいいプレーをした後、そのまま波に乗れずミスで終わって、相手に流れを渡した」と振り返った。

BL東京のトッド・ブラックアダーHCは「両チームとも素晴らしいファイトだった」と称えた後、「シーズンに入ってプレーがよくなるにつれて、信念も強くなった」。

SH小川高廣共同主将は「最初にブレイクダウンで続けてペナルティをとられたので、2人目を修正した」。

BL東京はトップリーグ時代からフィジカルでやりあったライバル。この日は一体感と修正力で上回った。

1月29日の第4節で対戦したときは、トヨタが33-23で勝利を挙げている。No8德永祥尭共同主将は「(負けている)僕たちのほうが、チャレンジャーとしてやりやすかったと思う」。リーグワンでは、同じ相手とリーグ戦で2回対戦する。いちど勝った相手にもう一度勝利するメンタルタフネスも要求される。

これで通算成績は7勝5敗。個々の善戦が勝利に結びつかない原因を姫野主将は「若い選手が多いのが要因」とした。

「彼らは経験を積んで伸びていく選手。そういった中で、こういうゲームを勝ち切ることを伝えていかなきゃいけない。自分にも責任がある」と述べ、「結果は厳しいが、前を向いていくしかない」と、先を見据えた。

80分通してのパフォーマンスは今季一番の出来。後半の姫野、髙橋の連続トライは、シーズンを通して、最も勝利への執念を感じさせた場面だった。あとはその時間を延ばしていくこと。

「要所で個人の強さを出せているが、チームとして生かしきれていない。組織としてどう戦うか」

この日、交代出場したSH福田健太は現状を冷静に把握する。残り4試合、その課題と向き合いながら、着実に勝ち点を積み重ねたい。

トヨタ自動車応援団チアリーダーズが初登場

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堅実なプレーでリードしたSH茂野海人共同主将

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80分間、身体を張り続けたNO8姫野和樹共同主将

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SO北村将大は後半15分に交代出場し、リーグワンデビュー

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完全復調のWTB髙橋汰地は2トライ

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トライにつながるビッグゲインを見せたWTBバティリアイ・ツイドラキ

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今節も大変多くのご声援をいただきありがとうございました。

次節もよろしくお願いいたします。