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JAPAN RUGBY LEAGUE ONEジャパンラグビーリーグワン

第9節
2022
3.12SAT
12:00
パロマ瑞穂ラグビー場(愛知県)
26
14 前半 22
12 後半 29
51
T G PT PG DG T G PT PG DG
2 2 0 0 0 前半 3 2 0 1 0
2 1 0 0 0 後半 4 3 0 1 0
ゲームレポート

試合経過

  • トライ
  • コンバージョンゴール
  • ペナルティゴール
  • ドロップゴール
  • 入替・交替
  • ゴール失敗
  • イエローカード
  • レッドカード
トヨタヴェルブリッツ パナソニック ワイルドナイツ
12'0-5セミシ トゥポウ
13'0-7松田 力也
姫野 和樹18'5-7
19'5-7ベン ガンター→福井 翔大
岡田 優輝→ヘンリー ジェイミー19'5-7
ライオネル・クロニエ19'7-7
21'7-10松田 力也
ライオネル・クロニエ22'12-10
ライオネル・クロニエ24'14-10
27'14-15セミシ トゥポウ
29'14-15松田 力也
42'14-20山沢 拓也
43'14-22山沢 拓也
前半終了
ライオネル・クロニエ1'19-22
ライオネル・クロニエ2'19-22
7'19-27山沢 拓也
福田 健太→茂野 海人8'19-27
8'19-29松田 力也
11'19-29稲垣 啓太→クレイグ ミラー
11'19-29坂手 淳史→堀江 翔太
11'19-29平野 翔平→ヴァル アサエリ愛
ライオネル・クロニエ11'19-29
13'19-29山沢 拓也→笹倉 康誉
秋山 大地→吉田 杏13'19-29
14'19-29ハドレー パークス→ヴィンス アソ
淺岡 俊亮→崔 凌也18'19-29
清水 岳→三浦 昌悟18'19-29
彦坂 圭克→加藤 竜聖18'19-29
18'19-32松田 力也
24'19-32エセイ ハアンガナ→マーク アボット
小澤 大→ウィリー・ルル―24'19-32
パトリック ・トゥイプロトゥ→フェツアニ ラウタイミ24'19-32
ウィリアム ・トゥポウ28'24-32
ライオネル・クロニエ29'26-32
31'26-37ディラン ライリー
33'26-39松田 力也
35'26-39内田 啓介→小山 大輝
39'26-44小山 大輝
40'26-44松田 力也
41'26-49竹山 晃暉
42'26-51松田 力也

メンバー

  • IN
  • OUT
  • CAPTAIN

スターティングメンバー

トヨタヴェルブリッツ パナソニック ワイルドナイツ
FW1清水 岳FW1稲垣 啓太
2彦坂 圭克2坂手 淳史
3淺岡 俊亮3平野 翔平
4秋山 大地4エセイ ハアンガナ
5パトリック ・トゥイプロトゥ5ジョージ クルーズ
6ピーターステフ ・デュトイ6長谷川 崚太
7佐藤 穣司7ベン ガンター
8姫野 和樹8ジャック コーネルセン
HB9福田 健太HB9内田 啓介
10ライオネル・クロニエ10松田 力也
TB11ウィリアム ・トゥポウTB11セミシ トゥポウ
12チャーリー・ローレンス12ハドレー パークス
13ロブ・トンプソン13ディラン ライリー
14岡田 優輝14竹山 晃暉
FB15小澤 大FB15山沢 拓也

リザーブメンバー

16加藤 竜聖16堀江 翔太
17三浦 昌悟17クレイグ ミラー
18崔 凌也18ヴァル アサエリ愛
19吉田 杏19マーク アボット
20フェツアニ ラウタイミ20福井 翔大
21茂野 海人21小山 大輝
22ウィリー・ルル―22ヴィンス アソ
23ヘンリー ジェイミー23笹倉 康誉

ゲームレポート

最高気温23度。リーグワン第9節交流戦・埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉WK)戦は、312日、春を通り越し、初夏を思わせる陽気の中、パロマ瑞穂ラグビー場で行われた。

昨季のトップリーグ王者である埼玉WKとの一戦。後半30分で2632と僅差。最終スコアは2651と離されたが、トヨタにとっては収穫も課題もはっきり見えた試合となった。

       ●

NO8姫野和樹共同主将は、会見で「自分たちのメンタリティにチャレンジしようと臨んだ試合」と振り返ったが、ターンオーバーから一気にトライを取り切る相手に対しての対策は練られ、前節までの課題も大きく改善された。

何より、強みであるフィジカルの激しさが戻ってきた。試合開始から前面に押し立てることで、埼玉WKの連続攻撃を寸断。ブレイクダウンも2人目3人目の寄りが早く、相手のターンオーバーを防いだ。

防御も、前節までは簡単にゲインを許す場面も見られたが「幅をワイドに保ち、ラインスピードを上げた」(サイモン・クロンHC)ことで、組織として機能した。

「全員が絶対(相手を)前に出さない気持ちが強く感じられた」(姫野共同主将)

その一端が12分に先制トライを奪われた2分後、WTBウィリアム・トゥポウが見せたプレー。CTBディラン・ライリーがパスを受けた瞬間、狙いすましたタックルを見舞い、仰向けに。相手のペナルティとなり、流れを変えた。

その後、相手陣内で全員で粘り強くフェイズを重ね、CTBロブ・トンプソンが僅かな隙をついて縦へ。ためを作ると走りこんできたNO8姫野にパス。姫野はそのままインゴールへ走りこんだ(トライは18分)。堅固でなる相手ディフェンスを崩した見事なトライだった。

激しいタックルで流れを戻し、粘り強く攻める。前節まで80分間の中で波も見られたが、長い冬を抜けたように、あるべき姿を取り戻した。

前半22分には、SOライオネル・クロニエが自ら蹴ったキックを相手と競り合って再獲得。そのままインゴールへ持ちこんだ。キックを有効に使えていたのもこの試合の特徴だった。

「カウンターとキックは、チームとして準備してきたもの。個人のスキルに頼る面はあるが、今日は両方でいいプレッシャーをかけたことでチャンスが生まれた」とクロニエ。

各局面に修正が施されたことで、チームとして「同じ絵を見られる」状況となっていた。

それは後半も途切れなかった。 終盤の20分にリザーブメンバーを一気に投入して引き離しを図るのが相手のスタイル。18分には1932と開かれるも、28分にはWTBトゥポウがトライ。クロニエのコンバージョンで2632まで差を詰めた。

しかし、そこで一段階ギアを上げられるのが昨季王者。31分、CTbライリーがトヨタ防御が上がったところをかわしてトライ。さらに終了間際の2分間で2トライを追加。最終的には2651のスコアとなった。

試合後、サイモン・クロンHcは「ラスト20分は簡単にトライを許したが、得点だけでは接戦の中身は伝わらない」と、内容を評価。姫野共同主将は「メンタリティで前に出てくれた仲間を誇りに思う」と称えた。

全員が身体を張り、70分まで逆転圏内だったのは収穫。そして最後の2分間で2トライを奪われ、ボーナスポイントを与えたのは今後への反省点だろう。

攻守に気を吐いたWTBトゥポウは「今日の課題はすべて修正できる」とポジティブだった。この日は9歳違いの弟セミシ・トゥポウが埼玉WK11番で先発。初の兄弟対決となった。

「小さい頃から裏庭でパスをして遊んでいた弟と、いつか一緒に試合をしたいと言っていた。それが日本で実現して、我々の家族にとって特別な日になった」と喜んだ。

後半28分、本人が挙げたトライに最後、ディフェンスに来たのは弟だった。

「負けたのはもちろん悔しいけれど、弟も素晴らしいチームでプレーしていると分かって嬉しい」と兄の顔も見せた。

今週、姫野共同主将は胃腸をこわし、練習にフルで参加できず。だが前半のトライをはじめ、終盤も密集で反則を奪うなど、相手が強いほど力を発揮する本領を発揮。南ア代表FLピーター・ステフデュトイも、80分間あらゆる場所に顔を出し、トップフォームを披露した。

「スティーブ(ハンセン=ディレクターオブラグビー)も来て、チーム全体が明るくなった。これから、もっともっと成長できる」と姫野共同主将。

通算成績は63敗。同じく63敗で、勝ち点で1上回った横浜キヤノンイーグルス(横浜E)が4位に上がり、トヨタは5位に。

次節318日は秩父宮ラグビー場で、その横浜Eとの直接対決となる。この試合で生まれた勢いを失わずにチャレンジする。

前半18分、NO8姫野和樹主将が追撃のトライ

WK Himeno.jpg

2トライを挙げたSOライオネル・クロニエ

WK Cronje.jpeg

スクラムをコントロールしたHO彦坂圭克

WK Yoshikatsu.jpg

後半、試合を締める存在。FL吉田杏

WK Kyo.jpg

兄・ウィリアムと弟・セミシの直接対決も見られた

WK Tupou.jpg

試合後、弟セミシをねぎらう兄ウィリアム

WK Tupou brothers.jpeg

今節も大変多くのご声援をいただきありがとうございました。

次節もよろしくお願いいたします。